昨今、テレワークや働き方改革が話題となり、企業のリスク管理に関心が集まる中、動画配信は社内外への情報発信に幅広く活用されています。
前編では、社員教育や社内行事など、社内における活用事例を紹介します。
株主総会を開く際、遠方で足を運ぶことができない株主にも、ライブ配信を利用すれば株主総会の様子をインターネット中継できます。
また、株主総会はその性質上、開催日が集中してしまうことが多いですが、あとから視聴できるように動画を録画してオンデマンド配信することもできます。
最近では、株主総会の様子を会社のホームページで広く公開し、将来株主になりうる潜在的株主に対して情報発信を行う企業も出てきています。
また、新商品発表会等のPRイベントをライブ配信するケースも出てきています。
近年のPRイベントでは、体験型のイベントを企画してユーザーの共感を生み出したり、話題性のある会場選びやイベントの仕掛けを工夫することでSNSでの拡散を促すなど、常に新たな手法が試みられています。
その中でもユニークな試みとしては、あるメーカーの新商品発表会を都内数ヶ所の街頭ビジョンで同時にライブ配信した例があります。
保険や証券等の金融商品の販売や、自動車ディーラーなど、コンサルティング型の対面販売においては、販売員がタブレットの電子カタログをお客様に見せながら商品説明をする営業スタイルがよく見られますが、ここにも動画が使われるケースが増えています。
オンラインの動画カタログを採用しているある金融機関では、販促ツールとして顧客への商品説明時に見せるための顧客向けモードと、学習ツールとして販売員が商品知識を身につけるために視聴する社内向けモードの2つを用意し、タブレット上でモードを切り替えて使い分けています。